無農薬にこだわった本格米焼酎「若造(わかぞう)」は多くの紹介をいただいております。
若宮町で、地元の米を使った焼酎が今年売り出された。
若宮町と宮田町の若手の農業従事者で作る4Hクラブのメンバーが造った米焼酎「若造(わかぞう)」がそれだ。
メンバーは、現在9人。米作のほかそれぞれが花やブドウ、養鶏や畜産に従事する専業農家の後継者たちだ。「もともと、若宮のお米は美味しいと有名だった。そこで、安全面にもこだわった米を作ろうと無農薬栽培に取り組んだ。無農薬の米は全国的にも広がってるので、おいしくて安全なお米で特産品ができないか?」と焼酎話が持ち上がったそうだ。
今年作った焼酎は、米300キロ分。出来上がった焼酎は、720mlのビンで、アルコール25度が550本、43度が100本の合計650本。6月1日に売り出して1週間足らずで完売したそうだ。「発売前にお披露目の会を行ったんですが、おいしい≠ニ評判だった。今年は、売り切れて買えなかったという声が多かったので、次は、倍の600キロを仕込む計画です」と、4Hクラブの次期会長の安田久雄さん(29)は語る。
発売までの苦労を話してくれたのは、焼酎企画担当の小川内一広さんだ。
「焼酎を造るって話の時は、親や商工会の人から"売れんぞ≠チち言われたんです。"素人の農家が、酒税法の仕組みを知っとーとか?≠ニも言われました。販路確保のための酒税法なんですよ。税務署に相談に行き、地元の酒屋に頭を下げて焼酎を置いてもらう約束をしてもらった。いろんな人の思いや協力があってできた焼酎なんですよ」と小川内さん。メンバー一人一人が頑張った結果の完売だったのだ。
「来年は倍仕込みますし、今年買えなかった人も手に入れることができます。勝負は3年目から。地元の人に助けてもらった焼酎だから、裏切らないために続けて行きたい」と安田さんは、力強く語った。
次世代の農業に目を向ける4Hクラブのメンバーたち。彼らのチャレンジは、これからも続いていく。
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