宮若市は四方を山に囲まれた盆地ゆえ寒暖差が大きく、清らかな水にも恵まれており、米づくりに最適。江戸時代、黒田藩のお殿様も好んで食べたという逸話が残るのも納得の美味しさ。
良食味米地帯といわれる宮若地区の特色を活かし、福岡県育成種である「夢つくし」を広めるため、あえて夢つくしを原料としました。
「若造(わかぞう)」の原料となる夢つくしは、除草剤を使わずに管理し、土には牛ふん堆肥を10アール当たり1トン、油粕や米ぬか、カニ殻を主体としたボカシを施肥して栽培します。農薬や化学肥料などは一切使用しません。
1反(約1000u)あたり1トンの堆肥を散布します。
化学肥料に頼っていると、徐々に地力が失われ、土も硬くなってきます。そうすると、土の通気性や排水性が悪くなるとともに、土中のよい微生物が減り、作物が病気にかかりやすくなります。
堆肥を使うことで土がフカフカになり、病気に強くおいしい作物が持続的に栽培できるようになります。
ボカシとは微生物を繁殖させた土壌改良剤で、病害を抑制する放射菌を増やす働きをしてくれます。
米ぬか・油粕・魚粉・グアノ(燐酸)・オカラ・蟹ガラ・落ち葉・稲ワラ・田んぼの土などを混ぜ合わせて作っています。
冷たいボカシが2、3日すると温かくなり、1週間ほどで60度にもなります。
できあがったボカシ肥料を1反(約1000u)あたり200s散布します。
田んぼにまいてトラクターですき込むと、翌朝、菌糸が張って田んぼがうっすらと白くなります。
この微生物の力が土を肥やしてくれます。柔らかいが、しっかりした土になり、まるで土が生きているような感じになります。
種子を消毒する方法として60℃のお湯で10分間、温湯消毒をします。農薬を使わなくても、農薬と同等の効果が得られます。
イモチなどの病気をなるべく軽減させる為に、1坪(約3.3u)50本の疎植で田植えを行います。
1反(約1000u)あたり100sの米ぬかを散布します。
微生物によって米ぬかが分解される際に出る有機酸が、雑草の発芽や発芽後の根の生長を阻害してくれます。また、米ぬかの散布によって酸素が消費されるので、酸素を必要とする雑草種子の発芽を抑制します。
同時に、水の管理は除草効果とウンカ対策を考え、深水で栽培します。
「若造(わかぞう)」の原料となる夢つくしは、美味しいお米が取れる宮若地区の自然環境を活かすため、上記のような無農薬・無化学肥料栽培で安心、安全にこだわってつくりました。
そして、熊本県菊池市の水辺プラザで開催された、全国米・食味分析鑑定コンクールに出展し、九州地区 特別栽培の部4位という高評価をいただきました。
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