無農薬にこだわった本格米焼酎「若造(わかぞう)」は多くの紹介をいただいております。
若宮町と宮田町の若手農業従事者8人でつくる「若宮・宮田4Hクラブ」が若宮産米で焼酎を造った。
農業でしかできない楽しみや喜び、ロマンを追求しようと4Hクラブをつくりました。最初はより安全でおいしい米作りのため無農薬栽培に取り組みましたが、無農薬の米の生産・販売は全国的に広まり、珍しくはなくなってしまいました。
そこで、地元のお米を町内外にアピールするにはどうしたらいいか、メンバーみんなで話し合ったんです。その結果、地元産の無農薬栽培の「夢つくし」で焼酎を造ることになりました。
若宮・宮田地区は県内でも「おいしい米の産地」との評価がある。その米で造った焼酎若造も「まろやかで、飲みやすく、香りがいい」と評判も上々とか。
メンバーの小川内一広さん(27)が昨年、犬鳴山系からわき出るきれいな水と、化学肥料や農薬を一切使わず有機肥料で育てた「夢つくし」を試作しました。除草剤の代わりに米ぬかを使うなど、安全性にもこだわりました。そうして生産した米300キロを原料に、熊本県多良木町の那須酒造場に焼酎の醸造を依頼。若宮町の豊かな自然が凝縮した焼酎ができました。
若造は「若者が造った酒」の意味ですが、米作り、そして、地域づくりにつなげる願いも込めています。両町は来年2月に合併して「宮若市」になります。両町民が若造を飲み交わしながら、自分の夢や地域の将来を語り合ってほしいですね。そして、若造を新市の新しい特産品にしたいとも思います。
若者たちの挑戦を地元住民も後押しした。計650本の若造を6月1日に売り出したが、1週間でほぼ完売に。予想以上の反響に4Hクラブのメンバーは自信を深めている
若宮町の酒屋や脇田温泉の旅館、スナックにあいさつ回りをするなど、すべてが初めての経験。戸惑いましたが、JA直鞍や若宮町観光協会をはじめ、地元の多くの方々が応援してくれたおかげで乗り切れました。5月末に開いた若造完成披露会は両町民70人が集まっていただきました。
今年も既に、来年の焼酎の原料となる「夢つくし」の田植えを終えました。若造の生産本数を増やす計画で、来年4月に宮若市の酒屋での販売を目指しています。今年は目新しさもあって売れましたが、古里の酒として定着するかは、これからが大切。今年以上においしい米、うまい酒を造り続けていきますよ。
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